家族

昨年の娘の誕生日…秋分の翌週に我が家の家族となったピス。
今月は娘の誕生日であると同時に、我が家の家族がもう一人増えた記念日のある月。
英語のスラングで、Pissは小便っていう意味だとか言われたこともあるけど、ピスはピス。私たちの大切な家族の一員だ。

3.11では、家族と離れ離れになって迷子になってしまった犬や猫をはじめ、たくさんの動物たちがいる。
娘が9歳になった翌週…以前から犬と暮らしたいと思っていた私と娘は、そんな動物たちが保護されているところがあると知って、妻も一緒に、新潟市郊外にある動物保護団体の施設に、福島から保護された母犬から生れたばかりの子犬に会いにゆくことにした。
会いにゆく…とは、家族になれるかどうかお互いが確認するという意味…私たちが里親として、その子犬の家族になれるかどうかを確かめに行くということだ。

その少し前…。娘は学校の図書館から、様々な理由で保健所に連れてこられてしまった犬や猫についてを、元保健所の職員だった方が著した本を借りてきた。
娘の学校の図書館の先生は、たまにマゼコゼのお客さんとして遊びに来てくれたりもしているのだが、ちょうど娘がその本を借りてきた日だったか…先生から、「茉莉花ちゃんにちょっと重い内容の本を薦めちゃったけど、彼女ならきっと大丈夫だと思うんだよね…」と聞いていた。

命の大切さを子どもたちに伝えることは、私たち大人の最も大切な役割。
この難題をどうするのかを、私たちは常に頭の何処かに置いておかないと、それが必要とされる瞬間がいつ訪れるかはわからない…。
子どもたちが学校で学んでいることも、友だちと遊んでいることも、テレビをみたりしていることも全てみな…この世には命と無関係なものは一つも無い。

私たちが保護センターに着く直前、私たちが会ってみようとしていた子犬は別の家族のもとへ行ったということだった。
「もしよろしければ、他にも子犬がいますのでご覧になりますか」と言われて見せてもらったのは、ブリーダーから育児放棄されて保健所に連れてこられてしまっていた雌犬を保護センターが保護した後、その雌犬から生まれた子犬たちだった。
その子犬たちの中で、真っ先に娘のもとに駆け寄ってきた子犬…それがピスだった。

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