先週末の土曜日、RIKI-TRIBAL SUSTAINABLE ART WORKS
は、Rocket Stoves & Biomass Cooking Stoves Workshop
『 畑の家 』の ロケットストーブ ワークショップ を開催しました。
午前中は子ども向けWS
今年はあちらこちらで、Rocket StovesWSを開催してきましたが、子ども向けに開催するのは今回が初めてです。
正直なところ、子どもに Rocket Stovesについて伝えるのは難しい…というか…、そもそもRocket Stovesという燃焼構造が如何に優れているか…なんてことに興味を抱く子どもがいるとは思えません。
焚き火することすら、はばかれるようになってしまったこの国では、火は次第に暮らしから遠退いてしまっています。
火は私たちにとって欠かすことのできないものであるいっぽう、私たちの想像をはるかに超える力であることを忘れてはならないと思います。
かつて縄文人が暮らしていた竪穴式住居の中心には決して絶やすことなく火が焚かれ続けていたと考えられているそうですが、様々な側面から当時の遺跡を調査した結果、食料の調理の殆どは家の中では行われずに家の外で行われていたということも解ってきたそうです。
…おそらくその時代に生きた人々にとって「火」は何よりも大切なものであって、「火」を雨や風から守る為の場所として住居を用意し、その「火」と共に暮らし続けることによって、火と生命が直結しているという意識を常に人々が抱くことができていたということなのかもしれません。
やがてこの家の中心で燃える火の存在が神棚へと変化していったと考えることもできるようですが、いまや神棚がある家すら少なくなってしまったこともまた、火と私たちの生命が遠退いたという現れなのかもしれません。
薪に火が上手く点けられなければ、いくらRocket Stovesであろうと煙たくて目が痛くなります。
火が点けば煙が消える…それがRocket Stovesの優れた燃焼構造なのですが、それが如何に優れているかは、焚き火の煙が目に沁みた経験をした人にしか解らないはずです。
…ということで、子どもに手伝ってもらって赤レンガを積んでRocket Stovesをつくりました。
写真がそれ。(写真は、佐藤ゆかりさんから拝借しました。)
「燃えないよ~煙たいよ~」
そりゃぁそうです…そんなに薪を突っ込みまくったら、空気が入らなくて火が消えちゃいます。
…でもそんなことは教えてやりませんけど…。
Rocket Stovesを最も早く、そして最も簡単なつくり方が煉瓦ブロックを用いる方法。
この構造がRocket Stovesにとっての核心部です。
煙を燃焼させる為に必要な温度は約690℃~750℃ほどなので、800~950℃で組成された素焼き煉瓦(いわゆる赤レンガ)で耐火性能は十分です。世界中のあちこちでは日干し煉瓦(天日乾燥粘土ブロック)でRocket Stovesをつくっているところもたくさんあります。
参考:How to Make a 16 Brick Rocket Stove
…Rocket Stovesの開発者 Dr. Larry WiniarskiによるWorkshop
次は、TLUD(WoodGas Stoves) へと続きます。
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