「いろいろあっても 共にあるきつづける」

信州、白馬村落倉高原(栂池スキー場の下部)にある、「深山の雪」で、
持続可能な宿づくり応援団(『たぁくらたぁ』編集部&小池雅久) 主催の
ロケットストーブ ワークショップを開催します。

「深山の雪」は、3・11の津波で家族(妻、次女、父)を失い、福島第一原発の事故によって原発がある福島県大熊町から、信州 白馬村へと避難してきた木村紀夫さんと長女、そして愛犬ベルが共に生活を始めた場所の名称。
この建物が元ペンションだったとは言え、これまで宿経営もしたことが無い木村さん家族が、これからこの雪深い山で、宿をしながら暮らしてゆくためには、たくさんの乗り越えなければならない課題を抱えている。

たぁくらたぁ編集長からは、木村さんのことや福島のことを聞いてはいたものの、前々回号の特集記事で木村さんの言葉をはじめて知った。

木村さんは、冬になれば2Mを越す雪が積もる白馬に暮らしながら、除雪機もブルトーザーも使わずに、ママさんダンプ(プラスチック製の軽い手動雪かき道具)とスコップで除雪しているという…。

「可能な限りエネルギーを使わないということに対しては、意地になっている。
事故を起こした原発が立地していた町の住民としては、何らかの形で責任?を取らなければならない。エネルギーが無くても生きていけますよってところを見せたいところだが、こんな辛いことを好んでやる奴はいない。みんな楽をしたいに違いない。私もそうだから、みんなもそのはずだ。辛いことを続けていくのは、ほんとに辛い。楽してできる省エネを考えて実践しなければ、誰も付いてこないだろう。こういう責任の取り方は、知恵が必要だ。…」

木村さんのこの言葉を聞いた時、私自身も心のずっと奥で 責任? を取らなければならない…と思っていることに気が付いた。
もちろん、木村さんと同じ経験を私がしたわけでは無い。
ならば、その責任?とはいったい何なのか。
そこには、私たちがいま、目を背けてはならないこと…がある。
それはいったい何なのか。
…。
震災による痛み、福島の原発事故の傷みを言葉にすることはとても難しい…。
だからこそ、これからの社会を持続可能にするために私たちに何ができるのかを、木村さんが始める宿「深山の雪」から、共にこの目標に向かって歩きはじめることには極めて大きな意味があるのだと私は思っている。

ワークショップでは、ロケットストーブが登場した背景に目を向けながら、最近注目されつつあるウッドガスストーブ「TLUDストーブ」を各自でつくり、木村さんの宿を持続可能な場にしていくための可能性をみんなで話し合って探ります。

※ワークショップで制作する材料の手配の関係があり、ウッドガスストーブ制作については、予約制のみとさせて頂きます。20名程度となります。

◆◆ロケットストーブ ワークショップ◆◆
「いろいろあっても 共にあるきつづける」

◆日時:10月26日(土)

▽第1部 13時~16時
ストーブづくり、宿の構想づくり(コーディネーター・小池雅久)
▽第2部 16時30分~19時
いっしょにTLUDで夕食づくり、夕食
▽第3部 19時~21時
木村紀夫さんの話と宿のビジョン

◆場所:深山の雪(白馬村北城落倉14718-229 電話090-3644-8722)

◆参加費
第1部 ¥1500 (TLUDストーブの材料費込み)
第2部 ¥1000 (夕食代)
第3部 無料(ここから参加する人は500円)
宿泊  無料(相部屋)
●すべて要予約(定員は20人くらい)

主催 持続可能な宿づくり応援団(『たぁくらたぁ』編集部&小池雅久)

◆予約受付:026-225-9380
(応援団事務局 カフェマゼコゼ)

連絡先 080-5147-0019(野池)
090-8505-1280(小池)

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