長野市を中心とした暮らしと活動を始めてからもうすぐ5年。
この間のたくさんの出会いの殆どが、「カフェ マゼコゼ」という場がきっかけであったことは間違いない。
…とは言え、この場は、私たちが長野市に移り住む前、東京都国立市の住宅街の真ん中で13年間つくり続けてきた「PlanterCottage」という場づくりがあったからこそで、PlanterCottage無くしていまのマゼコゼはあり得ない…。
と言うよりはむしろ、場所と名称は変わったものの、その中身はまったく変わらず、今もあの場づくりは継続している…と言った方が正しいのかもしれない。
PlanterCottageをつくり始めた頃、『場づくり』という言葉がこれほどまでにメジャーになるとは思っていなかったが、家じゃない、店舗でもない、事務所でもない…人間の為と言うよりは、植物や虫たちの棲家をつくろうと思って始めたPlanterCottageを人に説明するために、都合の良い言葉を探していた私は、それを『場』と呼び、その場をつくり続けることによって、実に多くを学んだ。
ちょうどそれは、気温や湿度を測る為の百葉箱のようなもので、私はそこを訪れるる虫や、鳥や、人…から、その時々がどんな時々であるのかを知ることができていたのだと思う。
そんなPlanaterCottageと同じくマゼコゼもまた、私が、「いま ここ」を知る為の重要な百葉箱となっている。
仕事は何か…と尋ねられてどう答えるかはいつも迷う。
正直、その質問に答えるのは面倒臭いので、まずは職業は美術家だと答えることにしているのだが、それでも満足しないような場合に限っては、その相手が一番納得してくれそうな仕事を選びそれを仕事だと言うことにしている。
ようするにそれは、自分に出来ることなら何でもするのが私の仕事ということなのだが…。
そんな私が代表の「美学創造舎・マゼコゼ」がスタッフを募集するのだから、何をするのかわからないのも当たり前と言ったら当たり前か…。
少し前のこと…「学校は楽しくない」と娘が真剣に言った。
…いま私に何ができるのか。
考えなきゃならないと思う…真剣に。
美学創造舎 マゼコゼという場を通じて私は百姓に近づいてゆきたい。
この場づくりを通じて、百人百様の生き方、働き方を見つけたい。
もちろん自分一人で何でもできるわけじゃないけれど、それにしても、もう少しぐらい、生きる為にじたばたしてみてもいいんじゃないか…と思う。
何をするのかはわからないけれど、私たちと一緒に、美学創造舎・マゼコゼをつくるスタッフはとにかく募集してみようと思う。
http://mazekoze.wordpress.com/2014/01/29/「美学創造舎・マゼコゼ 運営スタッフ募集
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