長野市穂保長沼千曲川堤防決壊場所の上流側、1km付近マゼコゼがある善光寺周辺をはじめ長野市街地には既に台風の影響は見えず、いつもどおりの日常。(マゼコゼの北側の壁は剥がれたままだけど…しばらく保留)長沼地区に入ると景色は一変。アスファルト道路がドロドロの土に覆われた道へと変わる。このあたりは、平均すると1m50cmほどの浸水だったようで、水位の跡が壁に残っている。(決壊場所下流、赤沼では2M〜3Mの浸水)友人繋がりのお宅の泥掻きに男手が欲しいとのことで現地に向かったけれど、近所の町会長さん宅の作業が進んでいないということで、そちらへと移動。何処もかしこも泥また泥。泥には慣れている自分だが、とにかく重い。この量にはさすがにうんざり。どの家の庭先にも浸水で使えなくなった家財が山と積まれている。既にそうしたものを片付けるための一時置き場は満杯だそうだが、何とか置ける場所を探して軽トラが荷台を満載に走り回る。とにかくこれらを片付けないことには、泥を片付けることすら難しい。その上、敷地内の外へと積まれた泥で道路幅はどんどん狭くなってゆく。少しでも早く、本格的な国の対応が求められる。とは言え、現場はさほどの混乱が無いように感じる。これほどの状況にも関わらず、どうやら、これといった明確な指示が出されているということでもないらしい…。それぞれが協力し合いながら、ゆっくりだけれど一歩一歩、前に進んでいるといった感じ。多くのお宅が、林檎を中心とした農家の方だからだろうか。町会長さんは、ここに住んでいるのだから、こういうことがあることは皆、想像はできていた、と言う。大変なことにはなったけれど、ここに生きるからには仕方ないこと。そうやって皆、ここに暮らし続けてきた…と。長い歴史の中。何回も何回も千曲川が氾濫してもなお、ここに暮らし続けてきた人々がいる。そしてこれからも。これもまた自然だと思った。
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