誰しもが心は有ると信じて疑わないこともまたこれと同じ。けれど、人間はこの心によって、自然という証明出来ない力の数々を、人智を超越した神のみが成せる力として理解し、この世と自分との関係を保ちながら生きて来たとも言える。どの神々であれ、神を生み出すことに気が付いた人間の心の存在とは、人間の中の最も重要で奇跡的な出来事なのだ。そしてそういったことが、人間がこの世に生きるために必要なバランスを保つための…、言わば自己免疫機能的な役割を果たしていたにも関わらず、現代を生きる人間が得るこの世の情報の大半は、自然から得る情報とは異なる、自らが直接得る情報では無くなり、他者を介した情報が大半になってしまっていることによって、人が人としてこの世に生きるための自己免疫機能に極めて深刻な狂いが生じてしまっている気がしてならない。
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