「ナショナリズム」というものの本質を定義することはとても難しく、ナショナリズムとは何かということについては、「自分たち国民、民族を重視する考え」ということの他は、未だ多くの議論がある。
しかし、多くの主張に共通しているのは、
「ナショナリズムは<普遍的なものではない>のではないか」ということ。
だからこそ権力者達は己の正義の正当化のためにナショナリズムを煽り、そして利用する。
たとえそこに戦争が起こり、何も知らない人々が犠牲になってしまうとしても、権力の誇示にとってナショナリズムは極めて有効な手立てなのだ。
戦争が何故,何処に起こるのかを考えれば,そこには必ず、国の正義の旗印が存在する…。
ナショナリズムの旗が振られているそこに向って戦争反対を叫ぶことは、正義の否定と捉えられ兼ねないばかりかナショナリズムをさらに加速させる…。
私達がいま、本当に戦争を止めたい、反対の気持ちがあるのであれば,社会のあり方によって変幻自在に変化するナショナリズムの本質を捉えるとともに、ナショナリズムに魅了され、他者の排除をも厭わなくなってしまう人間心理を深く学び考えなければならないのだと思う。
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