「人は何故、山に登るのか」5日目の朝

小池雅久 展 「人は何故、山に登るのか」

FlatFileSlash Warehouse Gallery(長野市)

5日目の朝。

取り憑かれているのかもしれない。

いや。取り憑かれている。

少なくとも、もはや夢中になるとか、好きとかではない。

突き動かされるような衝動。

狐か。

伸ばした手の先、指の先がほんのわずかふれた。

尻尾か鼻先か。

水無瀬(鬼無里)に眠る、紅葉と紅葉と共に生きた人々を想う。

… 

以下ウィキペディア・鬼無里村から引用

ー会津生まれの少女「呉葉」は美貌と才覚に恵まれ、953年(天暦6年)に16歳で都に上る。呉葉は「紅葉」と名を変え、源経基(清和源氏の祖)の局となり懐妊するが、956年(天暦6年)に19歳で信濃へ配流されてしまう。一般には、紅葉が経基の正室に呪いをかけた咎によるものとされるが、鬼無里では逆に紅葉は正室の嫉妬による讒言の被害者である。ー

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