「現代美術家」

人間存在にとって、心の働きは欠かすことの出来ない重要な出来事。

心の働きが脳という身体的部位と何かしら関係があるとしても、脳が心ということではないし、精神医学、心理学や哲学といった学術的見地から人間と心の関係について様々に捉え、考えられてはいるけれど、心は単にこの世の様々な現象と同じ出来事として捉えることぐらいにしか認識出来ていないかに感じる。

それはつまり、人間と心との関係性について、この社会が抱えている様々な問題解決の重要性と同列、もしくはそれ以下の役割として捉えているということではないか。

とは言え、そうした現代の在り方を単に否定したいのではなくて、私たちが生きる社会は、この世の理解…に対して初めの一歩を踏み出したその方向の先にあるということ…心もまたそこに置かれている。

そうしたいま・ここ とは何処であるのか について確認するには唯一、此処に立ち止まり、全体として眺められる位置に自分を置くことであるような気がしている。

自分が美術家として出来ることがあるとするならばそれは何であるか…。

これについて考え始めてはみたものの、これには思ったよりも随分と長い時間が必要になってしまって気が付いてみれば、ギャラリーや美術館…といった美術やArtの現場から、25年以上も離れることになってしまったのだけれど、昨年のFlatFileSlashでの展覧会開催以降、個人的にも社会的にも色々と変化あった中で、自分の中には明確に、Contemporary artでは無い、「現代美術」について考え、つくりたい という気持ちがあることに気が付いた。

そうした意味からすれば、昨年の展示は現代美術とは言えないだろうな…と思っていて、紆余曲折ありはしたものの、

ここまで生きてきて、ようやく残りの人生を現代美術家として生きようと思えるようになった気がしている。

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Masahisa Koike Solo Exhibition 2022

「Muddy River 泥の河」

今日が最終日。

10月9日(水曜日)は、午前11時半頃から在廊していますが、

午後2時半頃~午後7時頃(予定)までの間。

長野市出身在住、日本と米国で活動する映像作家・音楽家・アーティストの中澤ナオ 君が、「Muddy River 泥の河」に合わせて制作した映像との、たった1日限り、たった数時間限りのコラボレーション展示を行います。

会場は、夕方からぐっと冷え込みます。

暖かくして起こしください。

FlatFileSlash Warehouse Gallery

〒長野県長野市小鍋11-17

@ FLAT FILE SLASH

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