「Muddy River 泥の河」 制作 5日目
高所作業用足場を組み立てる。
足場の昇り降りとロープワーク。
午前9時半~午後5時半頃まで制作作業継続
高所作業用の足場を組み立てて、何度も昇ったり降りたりしていると、本当は美術なんてどうでも良くて、ただこうやって足場をよじ登ったりしていたいだけなのかもな…って思う。
たった数本の木の棒を、ほんの少し地面から浮かせるためだけに、こんな面倒臭いことまでして…。
人の力なんてこんなもの…それをただ体全体で感じていたいだけ。
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美術家という生き方は自分がこの世を生きるために選択した生き方であって、美術家の思考、判断を用いることによって自分の日常は支えられているとは言え、美術作品をつくることが自分の日常すべてを支えているということではない。
このことは自分にとってのみならず、美術とは何かということにも通じる大切な部分ではあるものの、社会に対して未だこれについてを十分に伝えることが出来ていないし、社会もまたこれについてを理解することは出来ていない。
個展を打診された時から、展覧会にはまとまった時間が必要になるであろうことが容易に想像できはしていたものの、そこからその時間を自分の日常の中に入れ込むことは想像よりずっと困難なことだった。
(2021年開催の個展の際に書いた文章から抜粋)
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10月10日から11月9日までの期間
美術作品の制作と展示を行っています。
現在は作品の制作中ですが、日々変化する作品をご覧になることが可能です。
私(小池マサヒサ)の作品制作する現場と完成する作品を見て頂くことをつうじて、それぞれにとってのいまについて考える機会として頂けたら嬉しく思います。
皆様のお越しをお待ちしています。
小池雅久展 2022
Masahisa Koike Solo Exhibition 2022
「Muddy River 泥の河」
会期:2022年10月10日~11月9日
場所:FlatFileSlash Warehouse Gallery
〒長野県長野市小鍋11-17
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