桜が咲き始めれば、もう流石に冬用タイヤから夏用タイヤに交換しても良い時期。
雪国に暮らすからには春秋のタイヤ交換はほぼ必須で、タイヤゴムの臭いはどうにも好きになれないものの、それでも冬好きである以上、仕方ないことだと思っていた、いままでは…。
そんな自分がこの冬の途中、あれほど好きだったはずの冬のことが好きとは言えなくなってしまっていることに気付いてしまった。これは自分にとって極めて大きな出来事だ。
表側では意識していなくとも、無意識に年齢がこれに関係しているのかもしれないし、この世、この社会に自分が反応している表れかもしれない…。いずれにせよ、このことが今後の自分にどう関係するのか、いまは未だはっきりとは解らないけれど、何かが確実に変わる気配であることは、少なくとも、これまでの人生からして間違いないと思っている。
ということで、Gallery MAZEKOZEでは、
今日、4月9日から (~5月11日まで)
北山亨「ワタクシトイウゲンショウ」展
を開催致します。
—Gallery MAZEKOZE展覧会—
【 2024/4/9〜5/11】
OPEN : 火〜土 / 13:00 – 17:00
Fee : ¥500 (w/1 drink)
Cafe & Gallery MAZEKOZE
長野県長野市大字長門町1076-2
@rikitribalmazekoze
—ギャラリートーク—
【2024/4/13 14:00〜】
小池雅久 x 北山亨
※展覧会閲覧には、¥500もしくは、1階カフェにて1ドリンクをご注文ください。
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画家・北山亨(キタヤマトオル)の作品とのはじめての出会いは、自分が2021年に開催した個展、「人は何故、山に登るのか」 Flatfail Werehouse gallery(長野市)が終わった後。同じFlatfail Werehouse galleryでの北山享の個展だった。
Galleryと名のってはいるものの、大空間倉庫…Werehouseには、冷暖房が無く、北山が展覧会を開催していた8月のその空間は本当に暑いなんてもんじゃない にも関わらず、彼は展示しながら毎日そこで絵を描き続けていた。
横幅8M×奥行25M×高さ4M という空間を作品として成立させることはけっして容易なことではない。
彫刻として空間を如何に成立させるかというところを出発点としている自分にとっては、自分というその大きさがこの世を把握するための重要な基準点、あるいは中心点となっている。
別の言い方をすれば自分の場合、自分を中心とするその周辺にある世界を如何に捉えるかこそが最も重要で、別の言い方をすれば、意識は常に外側へと向かっているということでもあって、出来ることであれば、その最も外側のその先が知りたいと思っている。
そんな自分にとって、同じ空間の一点に立ち、そこから動き始めようとしている彼を目撃した時、すぐさま、その方向が自分とは正反対の方向へと向かっていることに気がついた。
月並みな言い方をすれば、まさにそれはArtistゆえの本能なのかもしれないが、Artistと言えども人間…。大抵のArtistは怯んでしまうものだ。だが、北山にはそれを感じない…向かうべき方向であることに対して、何のためらいも無いように感じる。
躊躇だとか後悔だとかが何処にもない…。
言葉にするだけなら簡単だけれど、実際には命を持ってしまっている人間はそれが出来ないからこその人間であるはずなのだ。
8月のクソ熱い、Flatfail Werehouse galleryの空間は、自分が最も好きな映画、Vanishing Point のバリーニューマン演じる、コワルスキーが、アクセルを踏み込み自らの消失点に向かって猛スピードで爆走する荒野が重なると同時に、北山亨の視点のその先に見ているであろう消失点に強く関心が沸いたのだった。
そのあたりについて、北山君に聞いてみたいと思っています。
小池雅久と北山亨とのギャラリートーク
「ワタシトイウゲンショウ」 を開催します。
2024/4/13 14:00〜
予約は不要です。展覧会閲覧料、もしくは、Caféにて1ドリンクをご注文ください。



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