昨日の能登を震源とする地震は大きな被害がなかったようで一安心。
ここ、佐渡の西側から能登半島が見えるわけではないものの、佐渡と能登との間には海しかないと思うと、不思議と親近感が増してくる。
この海の先…という感覚は、山国生まれの自分には馴染の薄い感覚だ。
目の前に海があって、海を眺めているのだからそういった感覚が起こるのも当然だと言われれば、それはそうかもしれないけれど、でも、それ以上の何かが奥の方からふつふつと沸き起こるような感覚というものがあって…、何処かで目にした光景が目の前の風景と重なったりすることもあるだろうけれど、何と言ったらよいか…思考よりも先に細胞が震えるような…。
ここに来てから、そんな感覚を覚えることは実に多い。
現場から歩いて3分の浜辺から北西方向、海の向こう側にはロシア、ウラジオストク。
社会科小僧だった自分が地図帳を指で辿りながら思いを馳せていた憧れのシベリア鉄道の発着地がこの海の向こう側にある。
戦争だとか紛争だとか侵略だとか、あの国は悪い国だとか…。
この海の向こう側の浜辺に立って、海のこちら側のことを思っている人がいるのかもしれない。
戦争だとか紛争だとか侵略だとか、あの国は悪い国だとか言われていたとしても。

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