「Dogon」

いまの時期にこんなことを言うと、なんという非常識な奴だ!と多くの人に思われるだろうけれど、自分は正直、現行の選挙とか政治とかでは何も変わらないと思っているし、とても残念なことだとは思うけれど、この天下取りのような戦そのものにはまったく興味沸かない。

本来、政治というのは、「自分達のことは自分達で決める」という姿勢の現れであって、その大元には「如何に争わないか」にある。

国として他国の侵略に備える必要性があるという道理は理解出来るけれど、それが軍備増強という発想に直結してしまう限り、この社会から争いなどけっして無くならない。

ましてや、選挙で必勝だとか言っている時点で、いったいあなた方は何処に向かおうとしているのか…と思うのは自分だけだろうか。

人の欲というのはとても複雑で厄介ものだ。

中でも、支配欲という実に厄介な欲があって、この欲にやられると、この社会を良くしたい…変えたい…という思考が強くなるものの、結果、そのためには戦いも厭わないという思考に陥ってしまう…。

戦うべきは他者では無く自分自身ではないのか。

政治とはそれを如何に実現するか…ではないのか。

西欧社会の論理によって支配されてきたアフリカ大陸の人々が、圧政と暴力によって支配されつつも信じ続けてきたものがあるとすればそれは何か…。

自分はいま、彼らが守り続けてきた精神に可能性を感じずにはいられないし、それについてもっと深く探りたい。

人はこの混沌の先で必ずや、ここが秘めている大いなる可能性に気が付く時が来るのだと信じている。

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