『渡辺一枝と、たぁくらたぁな仲間たち 展』

いつもどおり、犬に起こされ散歩に出掛けようとして玄関を出ると、あたりは薄っすらと白く雪が降り積もっていた。

この冬は暖冬が噂さされ、山沿いのスキー場も積雪量が十分でなくて困っているという話しも聞くけれど、街中暮らし、街中仕事中の自分としては、この冬のままでも今のところまったく問題ない。

とは言え、地球温暖化が懸念され様々対策が講じられていることを思えば、こうした懸念を与えているのは結局のところ、何処かの誰かが発した情報であって、そうした情報が正しいとしても、それというのは、人が先を先のことを知りたいと思い過ぎているゆえの情報に対する懸念な気がする…。

縄文時代のこの島国全体は今よりもずっと温暖だったらしいし、だからと言って近年の温暖化傾向は問題ないとは思わないし、人間の選択や行動が地球環境に多大な影響を与えていることについても否定出来ないけれど、溢れんばかりの情報が人の精神や感性に多分に影響を及ぼしているであろうことの方がよほど深刻な問題なのにな…と犬に話しかけつつ、人よりも犬の方がずっと今を感じて生きてるな…って思う。

ということで、

来年のGallery MAZEKOZE の企画展のお知らせです。

Gallery MAZEKOZE では、

2024年2月1日(木)から3月17日まで

『渡辺一枝と、たぁくらたぁな仲間たち 展』

を企画・開催致します。

この展覧会は、Gallery MAZEKOZE との関係が深い…というか、Gallery MAZEKOZE はなぜ?まぜこぜなのか?? を語る上で欠かせない、信州発・泥つきマガジン「たぁくらたぁ」の展示を゙したい…から始まった企画展です。

この企画展をつうじて、雑誌「たぁくらたぁ」とは何なのか?について、皆さんと共に感じ、考えられる場にするにはどうしたら良いのかとあれこれ思い悩んでいた時にふと…、たぁくらたぁに毎回、記事を寄せてくださっている、作家・渡辺一枝さんが注目するヒト・もの・コト、そしてまた、渡辺一枝という人物のひととなりが見えることによって、たぁくらたぁ とはいったい何なのかが見えてくるのではないかと思ったのです。

私と渡辺一枝さんとの関わりはいまから12年前に遡ります。

2012年の初夏。雑誌・たぁくらたぁ の編集長と一緒に、東日本大震災による津波によって東京電力福島第一原子力発電所から3㎞にあった自宅が流失し、家族3人が行方不明となってしまったその後、原発事故により捜索が打ち切られてしまった、次女・汐凪(ゆうな)さんを自ら捜索し続けていた木村紀夫さんに会いに行った事がきっかけでした。

木村紀夫さんは、渡辺一枝さんが中心となって開催している、トークの会「福島の声を聞こう!」に招かれた一人で、その当時は、長女を連れ、長野県白馬村で避難生活しつつ、一時帰宅が許可される日には大熊町で捜索を゙行っている最中でした。

トークの会「福島の声を聞こう!」は、震災発生から13年目、来年2月にの開催で45回目になるそうです。

木村さんは現在、福島県いわき市に暮らしながら大熊未来塾という活動を続けていますが、そんな木村さんとは既に、被災者と支援者の関係というよりは、友人としての関わりが続いています。

私(小池雅久)にとっては、木村紀夫さんとの関わりがいまも続いていることによって、「福島のいま」について考えることが出来ているわけですが、また、それと同時に渡辺一枝さんをつうじての福島についての報告、雑誌たぁくらたぁをつうじての福島のいまを知ることによって、福島に限らない、「私たちはどんないまを生きているのか」について気付かせて貰える…そんな気がしています。

今回の展示、

渡辺一枝と、たぁくらたぁな仲間たち 展 

では、渡辺一枝さんのひととなりをご紹介させていただきながら、

作家・渡辺一枝さんが大切に思う「ひと・もの・こと」を通じて、私たちが共に生きる”いま”を考える場をつくってみたいと考えています。

展示についての構想はいまだ難航中ではありますが、是非、この展覧会をご高覧いただけますよう、来年のご予定に入れてくださればと思います。

なお、展示期間中に2回、ゲストをお呼びして、トークの会を予定しております。

これにつぃての参加のご予約は、追ってご連絡差し上げます。

どうぞよろしくお願い致します。

Gallery MAZEKOZE 

代表 小池雅久

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