Sustainable

Sustainableは、【形容詞】持続できる、耐えうる…と日本語に翻訳される。
言葉を日本語に翻訳するとは、その地域で使われている言葉が意味するところと日本という風土上で意味するところの接点を見つけ出し、それを言葉としてあらわすということだ。だから、日本にはそもそもそういった概念が見あたらない場合には、ここに既にある言葉に無理やり置き換えるか、さもなければ新しく言葉をつくるしかない…ということになる。
もちろんそれは英語に限ったことではないけれど、
外国語を理解するのは極めて難しいことであることを私たちは忘れがちだ。

Sustainableは持続性、Sustainabilityは日本語で持続可能性という意味として語られている。私がSustainableという意味について理解したいと思ったは、いまからさほど前のことでは無くて17-8年前…“Earthship Volume 1”という一冊の本を手にしてからのことだ。

たまに「私を変えた一冊」なんていう企画に出会うことがあるけれど、私にとってこのEarthship Volume 1という一冊は、私自身の生き方や方向性を変えたという意味での一冊ということでは無い。
ただ、Earthshipと“Sustainable”という言葉が自分の中の何かを大きく揺れ動かしたのは確かなことで、いま私が RIKI-TRIBAL Sustainable Artworks と名のりつつ活動していることとEarthship の間には大きな関係がある。

Earthships: Radically sustainable buildings made with recycled materials.
建築家 マイケルレイノルズは、この考え方、方法に基づきながら、40年以上もの長きにわたって彼なりのSustainableを実践し続けている。彼の考え方そして行動に共感した人々によってEarthship Biotecture という動きがつくられ、その活動は世界各国に広がり行われている。

Sustainableは、単に自然素材や廃材を用いれば実現するわけでは無い。木や土のような素材を用いた家づくりや自然エネルギーを活用した家づくりが間違っているとは言えないけれど、そうした素材や工法は単に表記にすぎないのではないか…持続可能な歩みにとって重要な、私たち一人ひとりの暮らしがこの世の全てと繋がりあっていることによって成立しているということを実感できる社会を築こうとする気持ちがそこにあるかどうかを抜きに語ることはできないと私は思っている。

小池さんは、木や土が好きなんですね…と言われることは多い。
確かに木や土は好きだけれど、ファーストフードチェーンのハンバーガーも嫌いではないし、コンビニエンスストアーだって使う。ディズニーランドには遊びに行ったことは無いけれどつくりには何度も行った…。
…とはいえ、自分の興味はSustainableにあるのは確かであって、それを阻害するであろうものはできる限り無くしてゆきたいとは思っている。…でもだからと言って、そうしたものが、この世の循環を全て阻害しているのかどうか、私にはまだわからないことだらけだ。

だから私は、それを実践し続けるという人間力からSustainableを学びながら、また私もSustainableの実践者なりたいと思う。
Garbage Warrirorとも呼ばれる建築家マイケルレイノルズが現代社会が生みだした廃品をつかって何をつくりだそうとしているか…彼はそれをつくることによって何と戦っているのか…。Sustainableと言う意味はそんな彼の行動の中にあると思う。

GARBAGE WARRIOR   www.garbagewarrior.com

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