「氷河期」

以前から噂されてはいたことだが、地球の現状は、温暖化とは反対に向いている。
エコと温暖化がセットで語られることに、胡散臭さを感じずにいられなかったけれど、世間が温暖化だと言って大騒ぎしていたことなどきっとすぐに忘れ去られてしまうのだろう…。

北極海の氷はここ一年で驚くほどのスピードで広がり、南極の海氷面積は観測史上最大となっている。
こういった現象は、太陽の活動が弱まり太陽光線の力が急激に低下している事から生じるもので、世界規模で寒冷化の影響が生じつつあるそうだ。
『小氷河期』はすでに来年2014年から、初めは大変ゆっくりと、10年後にはその速度が早まり、今世紀半ばに温度低下はピークに達すると予想されているという。

http://www.dailymail.co.uk/news/article-2415191/Global-cooling-Arctic-ice-caps-grows-60-global-warming-predictions.html

こういった情報の真偽を一個人が調べることは容易いことではない。
今後、情報が出まわれば出まわる程に人々の不安は煽られ、社会はいま以上に右往左往することも予想できる。
もちろん、来たるべく状況に対して準備することは大切だけれど、ここで忘れてはならないことは、太陽と地球と私たちは一体であるということ…。
私たちの生命は地球上にあって、その地球は月や太陽との関係性を否定することができない以上、私たち一人ひとりの奥底では既にこの気象現象をしっかりと感じていることを忘れてはならないと思う。

私たちの多くは、この世にフワフワと漂う情報をたぐり寄せ、そこから真偽を探そうと奔走してしまいがちだ。
そうやって私たちは温暖化も受け入れた…
でも、いくらそうやって情報をかき集めても、私たちの内側に沸き起こる不安が拭えないことも知っている。
いま本当に必要なのは、この世のあらゆる生命は繋がっていると感じられること…この世がこの世であることのリアリティーを感じること、そうした場と機会こそがもっとも重要だと私は思う。

そうすることだけが、私たちの心に宿る不安を拭うものであることを私たちはほんとうは知っているはずなのに…。
にも関わらずそれを認めようとはしないのはなぜか。

小氷河期が近づいていることに不安を感じないわけではない・・・。
でもその不安は何処から生じる不安なのかを見失ってはならないと思う。
もちろん、天災は私たちに大きな被害と苦痛をもたらすものだ。
でもだからと言って、私たちは地震や台風や…地球規模の気候変動に対して不安を感じているのではない…そうした変化によって生じる社会の急激な変化…社会の急激な変化に対応できない私たちの心の未熟さが引き起こす社会的不安感…そうした不安に私たちは脅えるだと思う。
争いが生じるのではないか…私はその争いの敗者になりやしないか…そういった不安は連鎖し肥大化する。
・・・。
私たちの多くが、「いまがいまのまま変わらないこと」を期待する以上、この社会が抱えた不安は小さくなることは無い…。
より多くの人が不安を抱えるこの状態を私たちはあたかも安定している社会であると思いこんでしまっているのではないか…。

太陽と地球との関係性に対して私という生命もまた関係していることを知ることができる絶好の機会が近づいていると考えた方が良いと私は思う。

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