「ヘドラ」

原発問題とはエネルギー問題では無い。
ここを誤ると、いま世界を席巻する分断と支配の構図はさらに飛躍的に加速する。

しかし残念ながら、いま私たちは、原発問題とはエネルギー問題であると誤って捉えてしまっている気がしてならない…。

子供たちが生き生きと育つために、エネルギー問題はどれだけ重要なのだろうか。
働く気になれないとか、引きこもりとか、いじめとか暴力とか、増え続ける難病、精神疾患…
こうした問題はネルギー問題と、どのように、どれだけ関係しているのだろうか。
エネルギー問題の解決が、そうした深刻な問題の解決へと結びつくのだろうか。
私たちが選択した原子力エネルギーがもたらしてしまった問題とは、エネルギー問題なのだろうか…。

原発問題の本質は、「差別」と「公害」ではないのか。
原子力発電から脱するとは、原発問題の本質に対して取り組むことではないのか。

私たちが、原発問題とはエネルギー問題であると誤って捉えてしまうことによって、社会を覆い尽くそうとする気配が育つ。
ファシズムとは上から降りてくるものでは無く、こちら側がそれを招き入れることによってつくられるこの世の気配…
それは、分断と支配。

いま私たちが原発問題に於いて取り組むべきは、「放射能被曝」と「廃棄物」。
それは、「差別」と「公害」という、私たちがつくってた社会が抱える問題の本質を象徴するものであることをけっして忘れてはならないと私は思う。

 

 

hedora

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