カテゴリー: 言葉
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「棘」
棘が抜けない。いつ刺さったのかわからないけれど、それはもうずっと前から刺さったまま。アシタカは死の棘を体内に入…
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「想」
目には見えない。匂いもしない。音もしない。手を伸ばしてみても掴めない。覆い尽くされ、身動きがとれなくなるような…
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赤
鍛冶仕事を教えてくれた友人が死んだ。 熱く赤い鉄が冷めてしまったかのような柩の中の亡骸。 火葬炉の中へ柩が入る…
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「緑色の匂い」
大気中の緑色に属するもの 彫刻家 若林奮がそう表現したものは何であるのかと考えながら、犬と一緒に、 雪が舞う、…
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遺伝子
事も無げに今年が訪れ、ようやく息苦しさから解放された安堵を感じるほどに雪は無く 冷え込みも無く。 遺伝子プール…
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句読点
8月はいまを生きる私たちにとって大切な月 あれから68回目の夏 私が生れたこの国であった戦争。 68年前、あの…
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唐松の森 金色の雨
夏のあいだに… いや、せめてあと1か月早く始めればよかった。 冬が降りてくるまでに森から薪を運びださなきゃなら…
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小屋
なぜ人は家を求めるのか。 巣ではなくてなぜ家なのか。 巣と家に違いはあるか。 住む家と泊る家に違いはあるか。 …
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色のフィールド”
この世の中に偶然なんてものがあるのだろうか。 それが、“ほんの偶然“であればあるほど、その偶然は、自分であるこ…
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山の匂い
このままじゃどうしようもない…という無力感に覆われ、何かに押しつぶされそうで、それを必死に払いのけようとする時…