About us
RIKI-TRIBAL(リキトライバル)は、Cafe&Gallery MAZEKOZE (長野市) の企画運営を中心に、アートワークショップの企画運営、環境教育ワークショップ、オーダーメイドによるアートワーク、店舗・住宅をはじめ各種空間のデザイン・設計・施工・製作を行っています。
RIKI-TRIBAL is doing design, construction, and production of various spaces including planning and management of Cafe & Gallery MAZEKOZE (Nagano, Japan), planning and management of art workshops, environmental education workshops, art works by custom-made and store concept.
Our Concept
RIKI-TRIBAL S.A.W.は、Sustainability(持続可能性)をテーマに、「美を感じる力」と「創造力」が、繫がりあうための場づくりを目指し活動しています。
そのために、最も大切にしていること。それは「自分でつくること」 「共につくること」
私たちが生きるこの世は、ありとあらゆるものが繋がり合いながら関係し合うことによって成り立っています。私たちはこうした事実を、時に意識的に、しかしその殆どは無意識的に感じ取りながらこの世を生きています。
read more
私たちにとって「意識」はことさら重要な意味を持っていますが、RIKI-TRIBAL S.A.Wは取り分け、「無意識に感じ取る力」と「美しさ」の関係に注目しています。無意識に感じ取る力とはまた、「感性」でもあると言うことができます。感性とは物事の印象や性質などを感覚的・直感的に把握する能力や心の動きですが、私たち人間が物事を認識する際、多かれ少なかれ、感性をつうじて「美しさ」が影響を及ぼします。美しさとは何かという問題はさておき、私たちがこの世に満ちる美しさの多くを感性によって捉えていると考えれば、この世全体の成立にとって、「美しさ」がとても大きく関係していることは明らかだと思っています。
そうしたいっぽう、私たちがこの世界に生きるために必要な様々な便利さは、最初からこの世にあったものばかりで無く、この世を生きることをつうじて生じた様々な疑問や悩みを解決するためにつくられたものが沢山あります。Sustainability(持続可能性)を実現するためには、私たちがこの世界に生きるために必要とした様々な便利さが、この世を成立させている繋がりの連鎖や様々な関係性を阻害するものでないかどうかについて考えることが何よりも重要です。
RIKI-TRIBAL S.A.Wは、「自分でつくること」「共につくること」というという経験の積み重ねが、この世の持続可能な関係性についての大切な学びの場となると同時に、自らの感性が美しさを感じているそのことに気付くことこそが、この世のSustainability(持続可能性)を阻害しないためにとても重要であると思っています。
Our History
RIKI-TRIBAL(リキトライバル)の活動は、1999年3月、美術家・小池雅久と小池つねこ によって行われた、築30年を超える木造賃貸住宅を改修するアートプロジェクト、「PlanterCottage(東京都国立市)」から始まります。
「街の中に植物の棲家をつくる」というコンセプトから、PlanterCottageと名付けられたこのプロジェクトは、建物の老朽化に伴う解体の直前まで、およそ13年間(1999年3月~2012年5月)に渡り、様々な人々と、様々な場づくりを行ないました。 2009年、RIKI-TRIBAL代表家族の暮らしを長野県長野市に移すと同時に。RIKI-TRIBALの名称をRIKI-TRIBAL Sustainable Art Worksに変更。Cafe&Gallery MAZEKOZEを中心とした新たな活動を開始しました。
read more
1990年代初頭、長く続いた日本の高度経済成長期が急速に減速し、そうした影響はArtを取り巻く周辺にも生じはじめます。社会の変化は当然のこと自分の心境にも通じ、それまでと同様に、自分は作品を制作し、展覧会をしさえすればそれで良いのだろうか…という疑問が生じ、その疑問が大きくなるにしたがって、Artそれ自体のことよりも、Artが社会に対してどう機能しているのかに強く意識が向きはじめました。とは言え、どうすれば良いのかの結論が見出せなかった自分は、とりあえずArtから距離を置きつつ、様々なものづくりの現場に関わりながら、そうした一方で、ものづくりやArtとはまったく異なる、Free Climbing(岩登り)にのめり込むようになって行きます。
いま、あの頃について振り返れば、「自然の岩をただただ自分の力だけを頼りに登る…」という経験が、自分という存在は自分以外との関係無くしてあり得ないという気付きのきっかけとなったことは確かで、自然と自分が一体であるという感覚に興味惹かれていったのは間違いなくClimbingという経験がもたらしたのだと思っています。
PlanterCottageは、Clibingで酷使し過ぎた腕の故障のリハビリを兼ねて滞在していたフィリピンから戻ってしばらくして。まだ本格的にClimbingが出来る状態ではなかった時に、フィリピンでの暮らしで感じていたあの感覚を自分が暮らす街の中も感じることが出来ないだろうか…と思ったことから始まった構想でした。それは、あえてArtから距離を置くことぐらいしか思いつかなかった…と思ったその後、久々に沸き起こったArtの感覚でもあったのです。
それから現在に至るまでClimbingはしていませんが、かつて岩にへばり付きながら感じ、考えたあの経験と時間の中にこそ自分が求めるArtの本質がある。
RIKI-TRIBAL S.A.Wは、かつてClimbingという経験と時間の中で感じたあのArt感覚は、「共につくる」という経験と時間をつうじて感じることが出来るのではないかと考え、そのために必要な場と機会をこれからもつくり続けたいと思っています。
2024年3月 RIKI-TRIBAL Sustainable Art Works 小池雅久
PlanterCottage
(プランターコテッジ)
街の中の植物の棲家
PlanterCottage
Process
「東京都国立市の住宅街にある、築30年を超えた木造平屋賃貸住宅。1年毎更新、現状復帰という契約条件のもと、1999年3月、全面改修作業を開始。計画した一連の改修作業が終わるまでは基本的に非公開で作業を続け、およそ5か月後の改修作業終了と同時に公開。現状復帰を考慮し、既存壁面の外側に新たに壁をつくる。
read more
これによって出来る既存壁面と新規壁面の隙間上部に植物プランターを仕込み、多摩川河川敷、周辺の空き地から採取した植物を植える。壁面をつる性植物で覆う計画に沿って、つる性植物を誘因するための針金ワイヤーを壁側面に張る。植物によって屋根を損傷させないための役割と、植物が屋根面まで這い上がることが出来るように既存屋根面の上に針金ワイヤーを用いて隙間を設け、その上に”よしず”をかける。これによって、屋根表面の温度が下がり植物は屋根へと這い上がる。室内天井を撤去したことによっておこる夏の室内温度の上昇を抑える効果(日陰と植物の葉からの蒸散作用)が期待出来る。風呂浴槽を撤去。植物が根を張る土壌(地下)をイメージして、室内全体の壁面を土壁にする。土壁の下地には近隣で伐採された木の枝(ケヤキの枝)を利用。外壁を覆う植物の主力は、1年目~2年目までは一年草(ヘチマ、朝顔、ひょうたん)を中心に。その間に、多年草(夏雪かずら、トケイソウ、羽衣ジャスミン、クレマチスなど)を植える。
RIKI-TRIBAL Sustainable Art Works
美術家
小池 雅久
MASAHISA KOIKE
マゼコゼ店主
小池 つねこ
TSUNEKO KOIKE
桐原 由江
YOSHIE KIRIHARA
営業部長
レイン
RAIN